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☆クリスマス☆ 6
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レッスン卒業と同じく、車をホテルの正面に着ける。
「宿泊でございますか?」
「あぁ、よろしく頼む」
ドアマンは、颯人が乗っている助手席を開ける。
茉莉も車を降りた。
「畏まりました。フロントは右手側に御座います」
「ありがとう」
あの時と同じ会話のやりとりをした。
茉莉は満足して、颯人の腰に手を回した。
「茉莉。俺、帽子かぶってないからっ」
颯人が腰に回した茉莉の手を退けようとする。
「何か問題でもあるのか?」
また、素っ気なくなる颯人に茉莉は首を捻った。
「ある!男同士だから…」
「恋人に、男も女も無いだろ」
「いや、だってそれは…グローバルな考え方が出来る人は、そう考えれるけど!ここ、日本だから!ホテルの人に断られたら…」
「颯人、あっちを見てみろ」
「え?」
茉莉が指で指した方角を見ると、外国のカップルがちゅっちゅっとキスをしている。
「っ!」
颯人はびっくりした。
人のキスシーンを見て、顔が熱くなった。
「あれだけキスしてお断りされないから、大丈夫だと思うけど?それに、このホテル全国展開と海外に数件建ってるから、グローバルな考えでOKみたいだな」
「そうなんだ…」
そこまで茉莉が考えて、このホテルを選んだ事にも驚いた。
「チェックインしてくるから、待ってて」
茉莉だけ、フロントに行った。
(あ…たぶん、気を使ったんだ)
颯人は、大人な対応をする茉莉の背中を見ていた。
チェックインを済ませたらしく、部屋のカードキーを持って帰って来た。
「颯人、行こう」
エレベーターで、さっきの外国のカップルと一緒になる。
茉莉が、部屋の階の31の番号のボタンを押す。
外国のカップルは1つ下の階の30階を押した。
こちらを見て、早口で話しかけてきた。
「 *****.****?」
茉莉が答えた。
「Yes.」
そうすると、外国のカップルが「I knew it!」と言ったのは颯人にはわかった。
「?何が『やっぱり、そうだ』って?」
「『今日は俺たちよりも良い部屋に泊まるんだな。恋人か?』って。だから、そうですって言った」
「ん…」
(改めて言われると、嬉し恥ずかしい…)
「 ******?*******?」
「 *********」
茉莉の言葉に、ピューッと口笛を吹いた。
「今度は?」
「えっと…」
茉莉が答えるのに、少し渋った。
「…夜通しでセックスするのか?恋人に満足してるのか?と…」
「ま、茉莉はなんて答えたの?!」
「エロ可愛いから、チェックアウトまで喜ばせる予定だと…」
「ち、ちょっと!!」
颯人の顔が、一瞬で真っ赤になる。
そうしていると、30階に着いた。
外国のカップルが茉莉と颯人を見て、親指だけを上に立てて、にこやかに言った。
「Let's both do our best!!」
茉莉が、同じく親指だけを立てて外国のカップルに対して、すぐ答えた。
「I hear you!」
『お互い頑張ろう! 』、『そうだね!』と颯人以外ニコッと笑いあう。
颯人が、茉莉の胸をツンツンとついた。
「ん?」
「…茉莉、『俺もチェックアウトまで、彼を喜ばせるから』って2人に言って」
そう言うと、茉莉の顔が赤くなった。
そして、外国のカップルに颯人の言葉を伝える。
「「Wow!!」」
外国のカップルは驚いた瞬間、エレベーターのドアが閉まった。
「~っ!颯人、今日本当に寝かせないからな!」
颯人はニコッと微笑むと、茉莉の手を取った。
すぐ、31階に着く。
カードキーで、部屋のドアを開けた。
颯人を中へと促す。
あの時と変わらない部屋に、なんとなく気が緩む。
「茉莉、お風呂一緒に入ろう?」
颯人が誘って来て驚くが、茉莉は嬉しさでウキウキしてしまう。
「本当に?!湯船に、お湯はるからっ」
茉莉は慌ててバスルームに行った。
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