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〃 ④
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何のコトだ?
「ちょっと待て、雷市。ハナシが見えない」
「お、親父が、キセージジツを作っちまえばイイ
って…ユーワクしろ、って言うから…」
既成事実…誘惑…?なあ、それって…
「監督もグルなのか ?!」
コクリ、と頷く雷市。
…まったく。この父子は、何 考えてんだっ
「なあ、雷市。初めから話してくんねぇか?
オレは お前の勉強を見てくれ、って監督に言われて来たんだけど?」
「サナーダ先輩が……女の人に囲まれてんのを
オレ、見ちゃって…先輩、楽しそうだったし…
…オレ、落ち込んでたら、親父にバレて……
そしたら、家に呼んでキセージジツ作ればイイ、って………」
別に女の子に囲まれても楽しくはナイけど。
持って生まれたツラのせいか。
「じゃ、勉強ってのはウソなのか?
既成事実って…お前、意味 分かって言ってんの?」
「わ、分かってます…
オレ……先パイと付き合ってますよね ?!」
「そうだけど」
「じゃ、何で先パイは、オレのこと
押し倒さないんですかっ?!」
「えっ」
「親父が、好きなヤツは押し倒したくなる、って
……先パイ、ほんとはオレのこと好きじゃないんじゃっ」
とうとう、雷市の目から涙が溢れてきた。
…ちょっと どうしよう……
可愛すぎて、オレ、やばい。
「お前、そんなにオレの事、監督に話してんの?」
と聞くと、雷市はアタマをブンブンと上下に振って
「サナーダ先パイ、かっこいい!って、
いつも言ってます!」
いや、そんな、マジ照れるわ。
ウチの監督、ああ見えて鋭いから、バレバレなんだろうな………
なんか、お膳立てされたみたいで腹立つけど…
親 公認ってコトで?
腕に力を込めて雷市を引き寄せる。
ぎゅって抱きしめて、雷市のアタマを ぽんぽん、と
叩く。
「ばか雷市。オレが、この家に来てから
どんだけ我慢してたと思ってんだ」
オレの膝の上に乗せるように雷市を抱っこする。
と、オレの熱さに気付いた雷市がビクッと
ケツをずらす。
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