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〃 ⑩
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次の日の朝練のあと、
「よお、真田ぁ、昨日は悪かったな、
手間 取らせて」
と、監督が やって来た。
「いえ、別に……」
えーと、こういう時って、何て言や良いんだ?
「手取り足取り、教えてくれたみたいじゃん?」
「 ?! 」
まさか、雷市、一部始終 話してないよなっ?!
「昨日、オレが家に帰ったらよ、雷市のヤツ、
タオルを抱きしめて顔を埋めて
寝てやがってよ~~」
あー、あのタオルね、オレの腰に敷いたヤツね。
んん、嬉しいかな…可愛いな雷市♪
オレの心情など お構いなしに、監督は続ける。
「で?どうだった?オレの息子のムスコ…
あ、この場合は、ムスメか?……
まあ、その具合は 、よ?」
こういうコト聞くかな~普通。
苦笑いしながら、監督の顔を見ると……あー、この人
アレだわ、親とか、監督とかじゃなくて、
純然たる好奇心で聞いてるわ。
…こんな大人、いねーだろ。ったく、敵わねぇな…
「…監督は、良いんですか?
…その、オレと、雷市と、…そういう……?」
「あん?お前らしくねぇな、モゴモゴ言いやがって!
お前と雷市、だろ?
いずれプロ野球か、メジャーリーガーって2人だ。
その2人が結婚?すりゃ、オレの老後は安泰じゃねぇか!万々歳だぜ!ガッハッハ」
すげぇ滅茶苦茶なコト言ってるけど、
監督らしい、っつーか……
この人なりのエール、なんかな…
「でぇ?どうだったんだよ?」
ニヤニヤしながら また聞いてくる。しつこいな~~
まあ、こうやって認めてもらってるわけだし?
正直に答えさせてもらうわ!
「監督…」
「あ?」
「激アツ!!」
おしまい
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