アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〃 ③
-
「かんとく~散歩に行きましょう♪」
「お?……おぉ、真田」
「じゃあなー、みんな!また後で~」
監督の腕を強引に取って、部員の奴らから引き離す。
ガラは良くないし言葉も乱暴だけど、
気持ちは熱くて、オレ達の事を良く見ていてくれる温かい人だから、結構 人気があるんだよな。
グズグズしてたら全員で行動する羽目になるかも……そんなの、ゴメンだし。
「あ、じゃあ、お前らも気をつけろよ!」
監督が他の2年生に声を掛ける。
部長や、他の奴らが呆気に取られてるのを尻目に
オレは監督をぐいぐい引っ張っていく。
やったぜ。デートだ、デート!
「真田、そんなに引っ張るな!」
「だって、早く皆から見えないトコロに行きたいじゃないですか」
「……なんで?」
「手、とか 繋ぎたいし」
サラッと流し目で言うオレを見て、監督が顔を赤くする。
この間、気が付いたんだけど、監督ってオレの
この顔、好きみたい♪
分かりやす過ぎて可愛いんだけど。
「……かわいい事、言ってんじゃねぇ」
そう言いながら、オレに身体を寄せてくる。
オレの左手と、監督の右手が触れ合って……
そのまま、手を繋ぐ。
たった それだけの事なのに。
何で こんなに嬉しいんだろ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 35