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出会い
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物心ついたころから痛みしか知らなかった
両親から与えられるものは痛み、恐怖、孤独
温かいものなど一つもなかった
春になり少しの肌寒さもあるが徐々に暖かくなってきた今日
僕はとうとう捨てられた
5千万の借金と一緒に・・・・・・・
「おい!いるのはわかってんだよ!」
「出てきやがれ!」
さっきからドア越しに聞こえる低い声で怒鳴る複数の大人達
あの人たちはどんなとこからお金を借りたのだろうか
そんなこと考えてもどうにもならないとわかった僕は考えるのをやめた
そしてドアが無理やりこじ開けられた音
次は僕の部屋のドアが開けられた
そこに立っていた人は背が高くて赤がかかった茶髪
その顔は整っている・・
でもどこか冷たくて人を何人も殺してそうな顔だった
そしてタバコの苦い香りが鼻をかすめた
「若、あいつら子供だけおいて逃げやがった」
「そうか・・・」
どうやらあのひとは若というらしい
後ろにいた男がそう呼んでいた
殺されるのかな・・・・そんな思いながらその人たちを見ていた
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