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UFOキャッチャー
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空我についていって、10分たった。
会話はありません。
「空我君?ただ歩いくだけって疲れない?」
俺は目の前を歩いている空我に言った。
「…君付けすんなきめぇ、んじゃ、どっかよる
か…」
っと歩いたまま言ってきた。
きめぇって、おい
ってか、どっかよるか?って俺が聞くまで
ただ歩くだけだったの?
「うん、できれば、寄りたいかな」
俺は空我に呆れた声で言った。
すると、すぐ横にあるノリノリの音楽が
聞こえてくる店に向かって歩きだした。
「え、そこ寄るの?」
俺は空我に問いかけた。
「あ?どこでもいいんだろ、面倒だからここで
いいだろ」
俺の方に振り向き言ってきた。
たしかにそう言ったけどさ…
俺の今の顔は顔文字で表すと、
(; ̄ー ̄ こんな感じです。
そして、空我は店内に入っていき俺も急いで
後を追いかけた。
中に入るとそこはゲーセンだった。
ゲーセンか…あんまり行ったことないな
騒がしく、ノリノリな音楽が流されていて、
ギャル、不良、ナンパチャラ男、オタクが
沢山いる。
騒がしいな…
「おい、なんかやりたいゲームあるか?」
空我は俺に聞いてきた。
やりたいゲームか…
辺りを見回すと、プリクラや音楽ゲーム、
拳銃を使ってモニターのゾンビを射つゲーム、
UFOキャッチャー、アイスホッケー、など
いろいろある。
プリクラは絶対撮らなさそうだし、
まず撮る気はない。
音楽ゲームはできないしな~…
ゾンビを射つゲームは不良やらがたまっている
「んー、じゃあUFOキャッチャーで」
俺は、適当にUFOキャッチャーを指差して、
空我に言った。
「ふーん」
空我は、あっそっと、どうでもいいっと
言っている顔で言った。
俺は、それに触れず指差したUFOキャッチャー
の前に立った。
ぬいぐるみか…可愛い…
めっちゃフワフワしてそう。
俺は財布をとりだし、100円を入れた。
うっし、とるぞ
気合いをいれて、ラバーを横に動かした。
横の位置はOKだ。後は…
俺は、横から覗いてゆっくり縦に動かした。
よし!
俺はキャッチっと書いてあるボタンを押した。
「とれるぞ、とるぞ」
俺は絶対とれると信じた。
そして、期待を裏切ったUFOキャッチャー。
アームは思ったより掴む力が弱かった。
「うそ…」
俺はガーンっとその場で落ち込んだ。
「ぷっははははww」
後ろから笑い声が聞こえた。
俺は後ろを振り返った、そして、俺は驚いた。
いつも、イラついた顔で、眉間にシワが
よっていて人を馬鹿にする悪魔の
笑みしかしない空我が、
お腹を抱えて笑っていた。
こいつ、心の底から笑えるんだ…
「…っか、なんで笑ってるんだよ!」
俺は空我に言った。
すると、笑い終わり俺の方を見て
少し笑いをこらえてる顔で言った。
「お前たかがUFOキャッチャーでマジすぎだ
ろ、それになんだよあの落ち込みようw」
最後らへんは我慢できなかったのか、
小さく笑った。
俺馬鹿にされてるな…
「いいじゃんか、俺はとれると思ったんだ
よ!ってか、人を馬鹿にする前にお前はできる
のかよ!」
俺は恥ずかしくなって、文句を言った。
「ふ、てめぇなんかより上手いに決まってんだ
ろ」
っと鼻で笑い言った。
そしてUFOキャッチャーの前に立って100円を
入れ、UFOキャッチャーをやり始めた。
なんだよその自信!何様だ!
「そこまで自信あるならお手並み拝見しよう
じゃねぇか」
俺は仁王立ちして、UFOキャッチャーを見た。
すると、アームが弱いはずなのに、
器用にアームにかけ、すんなりとった。
俺はまばたきを何回もした。
「え、うそでしょ」
「ほらよ、だから言っただろ、あ、後俺それい
らねぇからやる。」
っと俺が嘘と言った後にUFOキャッチャーで
とった、フワフワのぬいぐるみを俺に渡した。
「え、貰っていいの?」
俺は空我に聞いた。
「いらねぇって言ってんだろ」
空我はイラついた顔で言ってきた。
さっき見たいに笑って言えばいいのに…
俺は素直にぬいぐるみを受け取って、
「ありがと」っとフワフワのぬいぐるみを
貰えて嬉しさのあまり
はにかんだ笑顔で言った。
「…ちっ、もう10時前だし、てめぇ多分電車だ
ろ、もう帰んぞ」
最初驚いた顔をしたと思ったら顔をそらして
携帯で時間を確認しながら言ってきた。
「あ、うん電車…」
俺は空我に言った。
そして、ゲーセンを出た。
なにも言わず駅に向かってくれてるので、
送ってくれるのか…っと思いついていった。
駅の前について、んじゃなっと言って、
去ってしまった空我を見ておぅっと俺は言った
時間たつの早いな…
俺はぬいぐるみを持ったまま電車に乗り、
今日あったことを思い出して少し楽しかったと
思いながら、家え帰った。
ぬいぐるみを枕元に置き、
そして、そのまま眠りについた。
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