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「お前、本当バカなのな」
「ふざけ………ッ」
俺が言い返そうとした刹那、聖真はグッと力を込めて俺の胸ぐらを引き寄せた。
「なに離れ離れになるみたいに言ってんだよ、まだ一般の入試があんだろうが」
「……」
聖真は囁くように、でも有無を言わせないほどの鋭さで
「俺と野球、したいんだろ?」
と言った。
俺の上からサッとどき、聖真は無言で部屋を出て行った。
ニヤリと笑ったアイツは小悪魔…いや、悪魔そのものだった。
「お邪魔しましたー」
聖真は挨拶だけして、とっとと出て行ってしまった。
「………はぁ
ホント、聖真には敵わねーや」
小さく呟いたつもりの独り言が、やけに大きく聞こえた。
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