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ガラッ
俺は軽い足取りで教室のドアを開ける。
「由紀、...来るならもうちょっと早く来い」
教師が眉間にシワをよせて俺を睨んできた。
「すみませんでしたー」
俺は教師の顔を見もせずに自分の席に座る。
俺が通うのはただの男子校。
俺はいつもサボって他校の女共と遊んでるのだが、今日は気まぐれで登校していた。
クラスメイトは貧乏臭い芋野郎ばっかだ。
誰ひとり俺に逆らう奴はいない。
まあまあ良いクラスだ。
「あ、やっべー、教科書忘れたわ」
俺は軽い鞄の中を漁っていた手を止めた。
「お前、よこせよ」
俺は隣に座っていたデブから教科書を取り上げる。
「ちょ、っあの、」
「は?なに?」
何か言おうとしていたデブは俺の一言にビクついて俺から顔を逸らす。
「そろそろ、勉強しねーとヤベーからなー俺。」
俺は独り言をシーンとしている教室の中で呟く。
俺がほぼ新品のシャーペンを筆箱の中から取り出した頃には授業は再開されていた。
次の授業の時間、俺は屋上でサボっていた。
「やっぱ、学校だりーな」
スマホを弄っていると授業終わりのチャイムが鳴った。
……次の授業は出るか。
そう思い俺は教室に戻る。
後ろのドアから教室に入る。
教室の中ではクラスメイトがボールを投げ合って遊んでいた。
「へいへい!パス!」
「おっけー!」
調子に乗ってそうな2人組がギャーギャー騒いでいる。
スマホを弄りながら席につこうとすると
っドゴッ
俺の肩に軽い痛みが走る
俺の足元にはボールがコロコロ転がる。
「…………」
俺は無言でそのボールを拾う。
クラスが静かになる。
「ぁ、ごめん、由紀...、わざとじゃなくて、」
「ごめんじゃねーだろ?」
俺は当てた本人であろう謝ってきた男の目を見て言う。
「この俺にこんなきたねぇボール当てたんだ、
土下座しろよ」
「っは!?、土下座はおかしーだろ!」
男はビックリした顔で声を荒らげる。
「お前誰に口聞いてんの?」
俺はボールを持ったまま男に近づく。
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