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ごじゅう
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『 ねぇ、なんで奏斗最近かまってくんないのぉ?』
「お前にかまえるほど俺は暇じゃねぇんだよ」
前までよく遊んでた女の電話に俺はそっけなく返す。
『暇じゃないって、じゃあ奏斗いっつも何してんの?』
「…いろいろだよ」
『いろいろぉ?』
「あー、勉強とか」
『勉強!?奏斗頭おかしくなった?』
失礼な女だな
「うるせー、もう切るぞ?」
『あっ、まってまって!明日遊ぼーよ!』
「え、むり」
『南駅10時集合!来なかったら鬼電!じゃ!』
そう言って電話が切れた。
…まぁ、久々だし行ってもいーか
ひまだし…
────────────
「おっそい!」
待ち合わせ場所に着くなり、女のリカが怒鳴ってくる。
「準備に時間かかったんだよ、うるせーな」
「準備ぃ?髪の毛ワックスで固めてもないし、服装ジャージのくせによくそんなん言えるね」
「…………」
時間は10時半。
リカからの鬼電で目が覚めた俺は、顔だけ洗ってそのまま外に飛び出した。
リカは、髪の毛は気合の入ったパーマに濃いメイク。
そして胸元のめっちゃ開いた服。
まんまギャルのような格好だ。
「アタシジャージの奴と一緒に街歩きたくなーい」
「じゃあ俺帰るわ」
「服屋行くよ」
俺の言葉を無視し、俺の手を引っ張るクソアマ。
やっぱり来るんじゃなかった。
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