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登校 ~友綺~
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俺と木下…じゃなくて楓(って呼んでほしいと言われた)は3限目と4限目の間の休み時間に登校しとった。
一瞬、学校なんて休んだろっと思ったけど、ここで休んだら虚しさ倍増しそうやったから、楓に引っ張られて廊下を歩いてる。
なんか、ちっちゃい子が母親に引っ張られてイヤイヤ歩いてるみたいや。
教室に入ったら皆が冷やかしてきた。
「2人揃って遅刻かよ~」
「しかも手なんか繋いじゃってさぁ?笑」
「は?べ、つに…手繋いでるんじゃないし…!」
そして何故か慌てる楓。
しかも顔が赤くなってる。
……なんで照れてんねん…
いつも友達とあんだけ騒い出るクセに、騒がれんのは照れるとか……
…ほんま俺の勘当たってたなぁ─…
楓って面白い…!
「あっれぇ?もしかして楓照れとるん?
かーわい♪」
「んなっ!?」
俺は皆と一緒になって楓をからかう。
こうやって…誰かとふざけてる内に、春也のことは忘れていけたらええな……。
せっかくの高校生活なんやから、友達たくさん作りたいし。
──恋もしたいな……。
春也のことを忘れるくらい、夢中になれる恋が───…
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