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廊下で ~友綺~
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俺は春也の後ろを歩いて、特別棟の廊下の端まできた。
人気の無い空間。
無言の春也。
俺が楓と話してた内容…
流れ的に怖い……!
「友綺。」
「は、はい!?!」
クルッと急にこっちを向いた春也に焦り声が裏返った。
でも、今はそれどころじゃない。
何を言われるか分からんくて心臓がバクバクする─…
「…単刀直入に聞くよ?
どうして友綺が“紗菜”のこと調べてるの?
嫌がらせでもするつもり…?
それなら俺も許せないんだけど。」
…え?
紗菜って春也の彼女さんやんな?
なに?
俺がその子のこと調べてるってこと…?
いや、確かに楓にちょっと話聞こうとしたで?
したけどさぁ!
先に仕掛けて(?)きたの彼女さんの方やし!
「え…と……。
俺、別に彼女さんのことイジメたりするつもりないで?」
俺は春也の顔を窺いながら口を開いた。
──それが余計に怪しかったんやろう。
春也は俺の目を真っ直ぐ見たままさらに続ける。
「じゃあなんで、ずっと見たりするんだよ…!」
「は…?」
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