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傍に...。
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〜木之本 暖人サイド〜
「おはよう、木之本!」
「おはよう、み!?!....やし...た?」
朝から宮下に挨拶されたと思って見たら
髪が...
く、
黒い!!?!
ここは教室の前。
俺は朝練から戻ってきた所を後ろから今登校してきたのだろう宮下に挨拶されたのだ。
そのまま教室に入ろうとする宮下に慌てて呼びかける。
「え?!えっと、どうしたの!!その髪!!」
「ああ、これね。昨日染めたんだ。中学までは黒だったし。やっぱこっちの方が落ち着くかなって」
「そう....なんだ。えっと...。似合ってるよ」
もう、びっくりしてそんなことしか言えない。
宮下の髪は髪質は前と同じふわっとしているんだけど色は完全に黒になっていた。
「じゃあ、またね」
そう言って今度こそ教室に入ってしまう。
「宮下!!今日、お昼一緒に食べない??」
「っ......えっと、折紙はいいの?俺は彼方と食べてるから」
「そうだね....じゃあ、また俺の部屋来ない?」
「......考えとくよ」
そう言って入っていった。
俺も少ししてから自分の席に座る。
「.......はよ」
「おはよう、礼」
そう礼に返して俺は机に突っ伏す。
「........どうしたんだ、暖人?気分悪いのか?」
「ううん、その.......く、黒髪の宮下も可愛いなって....思って////」
「.......は?....」
そう言って礼は宮下の方を見る。
「......あれは...そういうことじゃ......はあ〜....。まあもうこれは、暖人自身が気づいた方がいいな」
「ん??なんかいった?礼」
「........いや、何でもないよ....」
何て言ったんだろ....。
そんなことより。
宮下、可愛かった。
初めて笑顔を見せてくれた....。
お昼も部屋に来ることも了承してはくれなかったけど....。
触りたい、抱きしめたかった。
でもダメだ。それは宮下が望んでないことだ。
友達に....なれないかな。
いよいよ彼方って奴が本気で羨ましい。
どうしたら信頼してくれるんだろう。
もう、触らないから。
もう、宮下が嫌なことしないから。
傍に居たい。
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