アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
合コンの誘い
-
~木之本サイド~
とは言ったものの、なんて言えばいいのだろう。
猫の代わりになってください?
いやいや、気持ち悪がられて逃げられる。
俺だってそのくらいは想像できる。
しかも彼とは話したこともない。
気になってはいるのだけど、接点がない。
そんなことで悩んでいると既にあれからまた2週間程経っていた。
授業部活授業部活の繰り返しだ。
来るゴールデンウィークにも部活はある。
俺にとっては全くゴールデンではない。
「なあなあ!!暖人!!合コン来いよ!!来るだろ?!」
蓮だ。彼はいきなり来て何を言ってるんだ?
「何言ってんの、蓮。俺にそんな時間ないよ」
「ほら、お前言ってたろ??ゴールデンウィーク明けの土日、部活が休みだって」
確かに休みだけど。
その週末はコーチに予定があるとかで急遽部活が無くなったのだ。
「それで、その土曜日なんだけど。なんと!!女子高との合コンのセッティングに成功したんだよ!!」
なんと!!じゃないよ、つかの間の休日を合コンに潰されたくはない。
それこそ猫カフェにでも行きたいくらいだ、ほんとに行こうかな...調べてみよ。←
それに正直前の彼女に振られてから当分誰かと付き合う予定はないのだ。
「興味無いよ。礼を誘ったら??」
「はあ?!何言ってんだよ!!お前来たら絶対女子喜ぶって!!礼は無理矢理連れてく、あいつも全然乗り気じゃねえんだよなあ」
「うわあ...礼ご愁傷さま。そもそもうち、別に男子校でもないのに。女子ならいっぱいいるじゃん」
「分かってねえなあ!!お嬢様学校だぞ?!うちとはまた別物だろ!」
女の子のことになると必死だなあ?、蓮は。
俺も人のこと言えないけどさ、猫大好きだし。
ロシアンブルーとスコティッシュは全然魅力が違う....みたいなことだろうか。
「なあ?、頼むよ!!来てよ、暖人!」
「ええ?.....あ、そうだ。じゃあさ、宮下君のこと協力してくれたら行ってもいいよ??」
「え......えぇ?.....ん??、分かった!!!協力する!!約束だぞ!!」
「ほんと?やった!約束な!!」
合コンに関しては不本意だけど協力して貰えるなら話は別だ。
蓮もあんなに宮下君のことについては非協力的だったのに(笑)
まあ、お互い様だね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 62