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風呂
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「じゃあ勉強しようか....と言いたいところなんだけど、部活で汗かいちゃったから先にお風呂入ってきていい?....あ、ミヤも一緒に入る?」
「うん、いいy.....はっ?!入んないよ、絶対狭いじゃん!」
「そっか〜、ノエルとはたまに入ってたんだけど。じゃあ先に入ってくるね」
この男、完全に俺を猫として扱っている。
寮の1人用のお風呂に男2人で入るなんて絶対に嫌だ。
何が悲しくてわざわざ肌を寄せ合わねばならないのか。
木之本は少し残念そうだ。
「じゃあすぐ出るからミヤも風呂の用意しておいて、さっさと風呂入って勉強しよう」
「わかった、ありがとう」
そうお礼を言うと、少し満足そうに風呂場へと消えて行った。
俺はまず風呂の用意をし、何を教えてもらうか改めて教科書を開いた。
俺も勉強は苦手ではないが、高校になるとやはり中学のようにはいかなくなってきた。
塾に通うか迷っているところだ。
それなのに木之本は授業を聞いているだけで理解ができると言う。
是非そのやり方を教えてもらいたい。
これは俺にとって良い取引だったのではないかと今更ながら思う。
俺が返すことは撫でられることだし。
困惑はするけれど、撫でられるのは特に嫌というわけではない。
人前では流石にやめて欲しいけれど。
木之本に言われて意識し始めたが、どうも俺は耳を触れるのが好きみたいだ。
木之本の撫で方が上手いのかもしれないが。
なんだかとっても気持ちがいい。
問題があるとすれば、あの端正な顔に見つめられるということだ。
見つめられながら触られていると変な気分になってくる。
他人にあんなに愛おしそうに見つめられたことは今までに経験したことがない。
一言で言えば、
調子が狂う。
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