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朝
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目を開けると、端正な顔が間近にあった。
そうだ、昨日は木之本の寮の部屋に泊まったんだ。
寮のベッドだ。男2人で寝るにはとにかく狭い。
望んでもいないのに狭いベッドで身を寄せ合って眠ったのだ。
木之本は俺の髪に顔を埋めて幸せそうだったけどな。
現に今、抱きしめられて寝ている。
起きようにも身動きが取れない。
それに起こしてまた、ノ、ノエル?とかいう木之本の猫と間違えられてキスされても嫌だしな。
しかし.....本当に綺麗な顔をしているな...
睫毛ながっ。
木之本はタレ目なのだが、こうして目を瞑っていると幼く見えてどことなく可愛くも見える。
無意識の内に俺は木之本の顔に手を伸ばしていた。
すると突然その手を包まれ、そのまま木之本の頬に置かれた。
「おはよう、ミヤ。俺の顔、触ろうとした?ミヤから触れてくれるなんて嬉しいな」
ドッ....
心臓が大きく鳴った。
顔が、熱い。
「い、いや、ちがくて...。あの、ていうか!!お前起きてたの?!」
「んー、寝てたけどミヤが動く気配があったから。さっき起きた」
そう言って笑いかけられる。
ダメだ、なんか変だ。
「俺、顔洗ってくる!!」
「え、ちょ!!ミヤ!?」
なんだ、今の。
木之本の笑顔なんかここ最近ずっと見ているはずなのに。
ドキドキする....。
とにかく冷たい水で顔を洗うことにした。
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