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その日から僕と羽山くん、しーちゃん、屋久土さんの仲は急激に良くなった。
そして
「おっ有沢はよっ」
「優ちゃーんおっはよー!」
挨拶してくれるクラスメイトの人が増えた。
ほぼ皆んなと仲良くできるのは全部屋久土さんのおかげで屋久土さんが居なかったらクラスに馴染めなかった。
「あっ!有沢ぁぁぁ!」
「ど、うしたの?」
「宿題写させてください」
「いいよ「おい、俺の使え」」
しーちゃんとやり取りしていると横から屋久土さんが入ってきた。
「屋久土、さん、おはよう!」
「はよっ」
僕が挨拶すると小さく微笑んで返してくれた。
僕から見る屋久土さんの印象が変わってから屋久土さんの態度の見方もガラッと変わった。
例えば、
授業中しかめっ面で黒板を見てることが多いんだけどその理由が...
「有沢、悪りぃ...ノート見して」
視力が悪くて黒板の字が全く見えてないから。
それと、
貧乏ゆすりしながら、たまにイラってして舌打ちする理由は...
「有沢ぁ授業終わったら起こせ」
ただ単に眠さにイライラしてただけ。
僕が思ってた以上にいい人で悪い考えなんてなかった。
けど、
「屋久土ー!死ねぇ!!!」
授業中とかお昼休みに来る人に対して、本当に死んじゃうんじゃないかっていう勢いで殴りかかっていく。
酷い時は返り血も浴びてくる。
「なんで弱ぇくせに俺んとこ来んだよ、アホ」
ため息をついて、たまに言いながら羽山くんとしーちゃんと笑いあってたりして
それでも全部引っくるめて屋久土さんなんだなと思った。
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