アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
50
-
初めて来た生徒会室のある教室塔はとても殺風景で
人の姿がほとんどない。
歩みを進めると校長室のような大きなドアがあって
きっと広いんだろうな...
(ここが生徒会室...)
息を呑み、ドアに触れようとした。その時だった。
「あれっ?お客さん?見ない顔だけど...」
凄く綺麗な高身長の人に声をかけられた。
「えっ、と...」
「とりあえず入りなよ」
戸惑った僕を見て、その人は優しく対応してくれた。
背中を押され、そのまま中に入ると校長室と比べ物にならないくらいの空間が広がっていて
部屋の前後ろの壁には大きな黒板
真ん中にはずらーっと机と椅子が並んでいて
1番角の席に書類の山と葛藤中の屋久土さんがいた。
「泰樹まだ仕事してんのかよ〜」
「仕事終わったお前はさっさと...って、有沢?」
僕に気付いた屋久土さんは立ち上がり、つけていたメガネを外した。
いつもは付けていないのにこういった細かい仕事だとメガネをかける人って凄くかっこいいと思う。
正しく屋久土さんがそうだった。
いつもよりカッコよく見えてドキドキした。
「知り合い?」
「あぁ、友達」
「泰樹に友達居たんだ」
「普通にいるわ、馬鹿野郎」
仲良い2人を見て少し自分だけ違うなんて思ってしまった。
でもまちがってない。僕は違うから...
「あっ自己紹介しとくな?俺、円香由鶴(まどかゆずる)」
「あ、有沢優です」
「よろs「まーどーかー?」」
円香さんが言おうとしたら、屋久土さんが何故か笑顔のままお怒り気味で...
「仕事ねぇんだよな?」
「まぁね♬お前より仕事出来ますからねー♬」
「だったらさっさと帰れ!」
笑顔で円香さんを蹴り飛ばし生徒会室の外に出した。
「ごめんよー!優くーんバイバーイ!」
そう言って円香さんは走り去っていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 108