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「またなんかあった?」
だから俺は有沢さんが弱ってるのを狙ったんだ。
「なんかかなり落ち込んでるように見えちゃって...」
「間違ってないかな、多分...」
「やっぱり屋久土先輩?」
問いかけると小さく頷いた。
「話聞くよ?」
「サキさん...」
少しでも頼って欲しくて、俺は有沢さんに微笑んで
「おいで」
手を差し伸べた。すると涙目になりながら有沢さんは俺の胸に飛び込んできた。
改めてわかった。
弱ってる人ってこんなに小さく見えるんだって。
そう思ったら抱きしめられずにはいられなくて、
優しく強く...抱きしめた。
そして
「ねぇ......やっぱり俺のもんになってよ、有沢さん」
有沢さんに精一杯の声で言った。
「俺だったら...あんたを突き放したりしない。屋久土先輩よりも大事に出来る自信あるよ?!」
「サキさ...ん」
身体を離し
「有沢さんが好きです」
告げ有沢さんの掌にキスを落とし、両手で手を握りしめて
「俺と付き合ってください」
俺の想いを告げた。
振られたらもう辞めよう...って思ってたのに
「...はい」
俺の告白を受け入れてくれた。
「いいんですか?」
「その代わり...口へのキスは禁止な?」
「それは十分承知の上です」
分かってるよ、有沢さん
「そっか...なら屋久土さんのこと、全部......忘れさせて?」
代わりだろうがなんだってよかった。
だって有沢さんを今すぐにでも
誰の目にも触れないところに連れて行って
俺のものにしたかったから。
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