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俺次元超えちゃったの…?
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そこにいたのはいかにもアニメに出てきそうな青年。
光に透けるその髪は銀髪のような白っぽい感じで、さらさらと風に靡く感じからして指通りも良さそうだ。
目の色も日本人とは違う青のような深い緑のような綺麗な色をしている。
いや……
どこの王子様だよ!!?
「ちひろちゃん?ちひろちゃんだよね?」
その青年は俺が呼びかけに気づいてないと思ったのか、近づいて名前を呼んでくる。
「や、た、確かに俺の名前は千紘だけど、俺王子様に知り合いとかいないし…っ、ひ、人違いだと思います!!!」
いきなりのことにどう対処していいのか分からず、慌ててなんの意味も成さない手振りをしながらそう言った。
「で、では…っ!」
その場にいるのがなんだかこそばゆくて辛くて、そう言い残して自分の家へと走った。
なんだか存在が神々しすぎて近くにいちゃいけない気がして、思わず逃げてしまった……
そのまま、ばんっと大きな音を立ててドアを閉めた。
ずるずると玄関でドアの前にずり落ちる。
「な、なんだったんだ、あの王子様…」
夢のような出来事に頭が追いつかず、ぐるぐると回る……
よし、夢だったと思おう。
そしたら大丈夫だよね…!!!
と苦しいこじつけをしながら、よいしょ、と腰をあげ、家へとあがっていった。
「ぶっ…くくっ…変わってないなぁ…やっぱりちひろちゃんだ。
ねぇ、迎えに来たよ。
ちひろちゃん。」
外であの青年がそんなことを言ってるとも知らずに。
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