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隣の家の前にポルシェ
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ガチャンと玄関のドアを閉め、ちらりと隣の家へ目をやると、そのには丸っこい可愛らしい車が一台駐車されていた。
なんかこの車、見たことあるような……
頭の記憶の片隅に過ったがどうにも思い出せない。
それよりも気になるのは昨日の青年だ。
なぜ自分の名前を知っていたのか、顔も見覚えがあるようだし、何処かで会ったことがあるのだろうかと頭を巡らせるが、そちらもやはりだめだった。
「昨日から何か頭がもやもやして、落ち着かないなぁ……低気圧でも来てるのかな」
低気圧による頭痛の類いへと誤魔化そうとするが体はそうも素直に働かない。
昨日の彼を思い出しては、首を傾げるばかりだった。
もやもやと静かに戦いながら、俺は学校へと足を運んだ。
その時に隣の家の二階にある一室のカーテンが少し開いていたことに僕は気がつかなかった。
もちろん、その隙間から昨日の青年がこちらを眺めていたことも。
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