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3day
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これは僕が小さい頃の話
普通の暖かい家庭で僕は育った
僕には双子の兄がいた
でもその兄は普通ではなかった
『依存』が強い兄
僕は双子だからといって常に一緒に居たいと思わなくて
いろんな子と遊びたいフレンドリーな感じだった
だけど兄は僕が他の子と遊んでいると
「帰るぞ」
と言って僕の手を引く
兄弟だから誰よりも一緒にいる時間が長いのはわかる
だけど、僕らは一緒に居過ぎたのかもしれない
お風呂も一緒
部屋も寝るのも一緒
持っているものもほとんど一緒
ある日僕は1度だけ兄に逆らった
あの日の出来事を僕は今でも鮮明に覚えている
近所の子と公園で遊んでいると
いつものように兄が
「帰るぞ」
と言ってきた
だけど僕はまだ遊びたくて
手を引く兄の背中を押した
「まだ帰りたくない!遊びたい」
その時、時間がゆっくり流れていくような感覚になり
兄の振り向いた時の顔が
他の何にも表せないような怖い顔だった
思わず固まった僕の手を兄は強く握り引く
「痛い!!兄さん離して!」
家の中に入るまで手を離してはくれなかった
そして僕は兄と僕の部屋に連れて行かれ
突き飛ばされて
兄が僕の上に馬乗りになり
頬が赤くパンパンに腫れるまで叩かれた
その夜仕事から帰ってきた母にものすごく心配されたが
兄から口止めをされていた僕は
何も言えなかった
けれど、僕は兄を変だと気づくのが遅すぎた
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