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三十九
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皓月から電話がきてから3日、明日日本を離れると桜沢に言われた。
当の本人である俺を抜きに、物事は進んでいるらしい。いずれにしても自分でどうにかできないわけだから従うまでの事。
皓月は電話が嫌いなようだ。声を聴きたい・・・そう思うことはなかったのだろうか。過去に関わった女達のことは排泄のための物体だったと言った男だから、電話で甘ったれたことを囁き合うなど思いつきもしなかったに違いない。
俺だって大差ないから、二人の電話が続かなかったのは仕方がない。
ただ「逢いたい」と言ってくれたから充分だと自分を慰めた。
今晩眠れば、次の日のうちに皓月に逢える。
もうすぐ俺はちゃんと生きていかれる場所に行く。
皓月の傍に・・・。
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