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竜side
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翔の元へ行き、翔を起こそうとした時
翔「……と…さん…か…さん…ごめ…ん」
翔はそう呟きながら涙を流していた
俺は、こんなにも綺麗に涙を流す翔を愛おしく思ったけれど、ふと目を離すと翔は消えてしまうのではないかと思ってしまった
竜「翔…俺はお前に何をしてあげれる…お前は何を抱えてるんだ。翔…」
〜回想〜
俺を見るだけで疎いぐらい騒ぐ親衛隊、媚を売ってくる教師、そんな奴らにもいつも笑いかけている翔を見た
ヘラヘラして軽そうな奴だな
それが翔への1番の印象だった
確かあいつは、日本1の大企業滝咲グループの奴だよな
どうしてあんなにも分かりやすい奴らに笑いかけたりできるんだ
俺には到底理解できない
その日の昼休み、俺は中庭で昼寝をしようと中庭のベンチへと向かった
そこには、翔が気持ちよさそうに寝ていた
とても綺麗だと思った
俺が近づこうとしたら翔は目を覚ました
翔「ん?誰?」
竜「……」
翔「……」
少しの間沈黙が流れる
翔「……⁉︎も、もしかしてぇーこのベンチ使いにきたのぉー?ごめんねぇー。今退くねぇー」
竜「別に構わない」
「隣、座ってもいいか?」
翔「ん?いいよぉー」
竜「……」
翔「……」
竜「聞きたいことがあるんだが、聞いてもいいか?」
翔「なにぃー?」
竜「どうしてそんなにだらし無い話し方をしているんだ?お前は、あの滝咲グループの跡取りなんだろう」
翔「………。そうだねぇー」
一瞬、何かに耐えているような雰囲気を翔から感じた
だが、すぐいつものヘラヘラした笑顔で話してくる翔の雰囲気に戻った
ん?何かの見間違いか?
俺が疑問に思っていたら、翔は話し出した
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