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勇side
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滝咲が色彩に話があるとかで俺から少し離れた所に行って少ししたら帰って来た
普段から色彩は語尾を伸ばしたりしてない
つまり、今は演技だってことを俺は知ってる
まぁ本人は気付いてないだろうけどな
俺がそれを思ったきっかけは去年の放課後、たまたま見回りで学園の森を歩いていた
森をずっと歩くと小さい泉がある
多分だがこの泉を知ってる奴はそうそう居ないだろう
でだ、その泉に近づくと声が聞こえてくる
初めは話し声かと思ったんだが明らかに声の種類が1つだった
俺は気付かれないようにどんどん声のする方に近づいてた
すると、そいつは猫と戯れ、猫に話しかけていた
語尾を伸ばしたりせずに話していた
すると、そいつは猫を撫でながら歌を歌い始めた
いつもヘラヘラ笑ってるそいつの顔は少し悲しそうで思い出に浸っているような雰囲気が出ていた
そいつというのは、滝咲だった
教室で話したりもするが滝咲のあんな顔を見るのは初めてだった
俺はそれを見たときに「守ってやりてーな」って思った
なんでそう思ったのか俺にも未だに分からない
俺はノンケだ
普通に女が好きだ
なのに、滝咲にはそう思った
これは、恋心なのかそれさえ分からない
ただ1つ思うのは、こいつが普段の話し方で過ごして普通に笑ったり泣いたりできる気の許せる仲間に出会ったりして幸せになればいいと思うことだけだ
だから、俺からは演技のことについては触れない
いつか言ってくれる日を待つって決めたからだ
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