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冬真side
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遊園地から数日が経った今日
兄貴からいきなり保健室に来いと連絡が来た
兄貴から連絡してくるのは本当に珍しい
俺たち兄弟は仲が悪いわけじゃないがあまり連絡は取り合わない
だから、今回のことはよほどのことなのだろう
同じ学校でいるわけだし
会おうと思えばいつでも会える
まぁ、先生と生徒って立場ではあるけどな
ガラガラ
冬「兄貴、来たけど何?」
紺「あぁ。ここに座れ」
兄貴は自分の目の前にある椅子を指差しながらそう言うと俺が入ってきた扉の鍵を閉め、窓とか周りから見える所全てをカーテンを閉めたりして俺の目の前に腰を下ろした
冬「いきなり呼び出してどうしたんだ?兄貴から連絡してくるんだからよほどのことなんだろ?それにこの徹底ぶりは予想以上だし」
紺「いきなり呼び出して悪かったな。だが、お前には伝えとかないといけないと思ってな。…今日俺宛に父さんから手紙が届いたんだ。あいつが動き始めたらしい」
冬「クソ‼︎本当なのかよ!」
紺「冬真落ち着け!お前が取り乱してどうするんだ‼︎お前の気持ちが分からないわけじゃないが俺たちが翔を守ってやらないといけないんだぞ!」
冬「…悪かったよ。父さんが言うくらいだから本当なんだよな。…兄貴、あいつ少年院に送られたんじゃなかったのか?」
紺「俺もそうだと思ってたよ。だけど、父さんの話によると証拠不十分で送られなかったみたいなんだ」
冬「ッ⁉︎マジかよ…でもなんで今更なんだ?送られなかったなら早く動いてたはずだろ?」
紺「どうやら親に留学させられてたらしい。その留学が今月で終わるから戻ってくるまでに情報集めをしているらしいんだ」
冬「今月って‼︎今6月だぞ。なんでこんな中途半端な時期なんだよ」
紺「できがよかったのか、悪かったのか分からないが予定より早くこっちに帰るようになったらしいな。父さんもそこまでは調べられなかったらしいが」
冬「まぁなんにせよ、警戒するに越したことはねぇーな。一応、生徒会のやつと風紀委員長には伝えとく。あいつらのことを翔は信頼してるし、あいつらも翔のことを信じていくらでも待つし翔から離れることはないって言ってたしな。俺も直接話したけどあいつらは信頼できる。だから、いいだろ?」
紺「お前がそこまで言うなら大丈夫なんだろ。お前が大丈夫だって思うなら伝えといてくれ」
冬「分かった。ありがとうな」
紺「あぁ。じゃ、また分かったことあったら連絡する。お前も何かあったら連絡してくれ」
冬「了解。じゃあな、兄貴」
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