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翔side
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俺は自分の部屋に入り扉を閉めた
転校生は俺の部屋をキョロキョロと見渡している
何から話せばいいだ?
父さんや母さんに俺がイジメられてるのを言わないでくれ?って言うのか
でも、よく考えてみれば俺がイジメられてるってよりは、元々1人で居たい奴って思うんじゃないのか
転校してきたばっかりだし
冬「何をそんなに考え込んでんの?」
翔「え…いや、別に」
冬「ふーん。あ、学校では1人で居るんだな笑俺転校して来て挨拶しただろ?その時お前見て仲良くなりたいって思ったんだ。でも、学校で話しできなくて明日こそ話そうって意気込んで帰ってきたのに、まさか家が隣だなんてな笑俺、めっちゃ嬉しかったよ」
翔「俺は好き好んで1人で居るんじゃないよ。去年ちょっとした事があって1人になったんだ。それに俺と居たらお前もなんかされるかもしれない。だから仲良くはできない」
冬「?滝咲って優しいんだな笑」
翔「俺は優しくないよ」
冬「いや、滝咲は優しいよ。今日会ったばっかりでしかも今初めて話ししたやつの心配してくれてるんだから」
翔「……」
冬「なー滝咲。俺お前のこと知りたい。お前と一緒に居たい。だから、辛いかもしれないけど何があったか教えてくれない?」
翔「俺のこと知っても父さんや母さんに言わないって約束できるか?…父さんや母さんに心配かけたくないんだよ…」
冬「やっぱりお前は優しいな…分かった。約束する」
俺は転校生に去年あったことを全て話した
翔「……ってことがあったから今に至るってこと」
冬「なんだよそれ。周りのやつ馬鹿じゃねーの!なんでそんな紙切れ一枚に騙されるんだよ。それに誰も滝咲がしてたとこ見てないのに。…滝咲。俺決めた。お前とずっと一緒に居る」
翔「ほん…とうか?俺と…一緒にいてくれるのか?」
冬「あぁ。お前と一緒に居るよ、翔」
翔「え?名前?」
冬「ダメだった?俺お前と仲良くしたいし、滝咲って呼ぶより翔って呼んだ方が近くに感じるだろ笑だから、勝手に翔って呼んだ」
翔「いいよ。嬉しい。俺と一緒に居てくれるって言ってくれたこと、まだ会って間もないのに俺のこと信じてくれたこと…全部嬉しいよ。ありがとう」
冬「本当言うと、少しは他の奴らに聞いてたんだ」
翔「え?」
冬「他の奴らが言ってたんだよ。滝咲君は頭が良くて運動もできる。それでも誰に対しても優しい奴だって。2年生の時にそれに嫉妬したやつが滝咲君をハメてイジメてたってみんな言ってたよ。同じクラスだった奴にも話し聞いたんだ。初めはその紙を見て頭にきて翔に怒鳴ったらしい。けど、少しして冷静になって考えてみたら翔がそんなことする奴じゃないって思ったんだって。でも、翔に会わせる顔がなくてずっと話せなかったって奴が多かったよ」
翔「それじゃあ…俺は…みんなに信じもらえれてたのか…」
冬「そうだよ」
翔「でも、なんで今日会ったばっかりなのにそこまでしてくれたんだ?」
冬「言っただろ。俺は翔と仲良くなりたかったって」
翔「それだけ?」
冬「それだけって…俺にとったら大事なことなんだけど」
翔「ふふっ、色彩お前お人好しすぎるよ」
冬「ッ⁉︎////べ、別に…俺はただ!」
翔「ありがとな笑ってか、色彩顔赤いぞ?大丈夫?」
冬「大丈夫!大丈夫だから!そんなことより、翔。俺のこと冬真って呼べよー」
翔「え、いいの?」
冬「当たり前だろ」
翔「分かった!じゃ、トーマこれからよろしくな」
冬「お、おう」
それから俺たちは色々な話をした
俺は久々に学校に行くのが楽しみだった
コンコン
すると、俺の部屋の扉が開いた
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