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☆バレンタイン☆ 1
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外回りをしていると、街では赤いハートが目についた。
(やけに、多いな)
横に、英語で書いてある。
『St. Valentine's Day』
「あ~」
イベントに疎い崇人は全くといって興味が無かったから、その存在さえも忘れてた。
(好きな奴に、チョコを送る日か?)
そう思って頭に浮かぶのは、可愛い年下の恋人の顔。
(可愛い…というか、ベッドで豹変する狼王子か)
愛しているし、愛されている。
(さて、どうしたものか…)
チョココーナーには、女性が沢山いるだろう。
そこに、自分がいる想像をしてみた。
(…駄目だ、いれない)
目立ちすぎるのもあるが、女性達と一緒にいれる自信がない。
(会社の人間に会ったら、なんて言い訳したらいいんだ?)
『チョコが、食べたかったから』
(…無いな)
首を横に振る。
それだと、スーパーに買いに行けば良い話だ。
「無理だ…」
崇人は、後ろ髪をひかれる思いだったがバレンタインコーナーから去った。
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