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片付けと…
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そのあと食べ終わり、食器を片付ける。
手伝うと言った壱夜は、食器を拭いたことが無いのかぎこちない。
(なにもかもが、かわいいって…)
そう思いながら、聞きたい事を聞いた。
「なんで長時間、あの広場で座ってたんだ?」
お皿を拭いていた手が止まる。
「…」
「実は、昼過ぎにもあの広場で座っている壱夜を見た。そしてあの時間にまた見かけたから、声をかけたんだ」
怪しまれると思ったから、本当の事を言った。
「そうだったのですか…今日突然、父が亡くなって気がついたら外に歩いていました…」
「そうか…それは大変だったな…。家は近くなのか?」
「いえ、追っ手を振り切って、やみくもに走ったら駅に着いたのですが…」
「追っ手?」
「あのっ、家の者なのですが、その…すごく過保護というか…」
壱夜は慌てて首をふる。
(坊っちゃんだから…か)
「一人になりたかったんだな」
「…はい」
壱夜が皿を置いた。
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