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「はなせっ、ばか!」
ジタバタともがいてみるが、ヨウからすればそんなのは何の邪魔にもならないのだろう。ガッチリと抑えられた腕はビクともしない。
キスもほどほどに首筋へと唇を移動させると、チュ、チュ、とわざと音を立てるように口づけを繰り返される。
「ぅあ…は、ぁ…も、起きて……」
ヨウの寝起きの妖しい雰囲気といやらしい音に俺もその気になりかけるが、ダメだと思い直して首を振った。
「んー…もうちょい…」
どうやら聞く気がないらしく、手も動かしTシャツをめくられた。
顔が下がっていき臍に唇を乗せると、舌でグリグリとえぐられる。もどかしいというか、ツボを刺激されるようで身震いした。
腰のくびれを撫でられながら腹にキスにを繰り返した後、ヨウの唇は乳首を掠めて鎖骨にたどり着く。
甘えるように甘噛みを繰り返されれば、俺も抵抗する気はもう無くなってしまった。やりたいようにやらせて頭を撫でる。
「いっ…!ばか、何した…!」
せっかく人がなんだかヨウって可愛いとこもあるよな、と微笑ましい気持ちになっていたのに、突然本気で噛まれて一気に目がさめる。
それなのにヨウときたら俺の声なんて聞こえてもいないかのように、今度はまた別の痛みを与えてきた。
ピリッと、一瞬皮膚を抓られたかのような感覚が数回続き、ようやく俺は解放された。
っていうか、ここでやめんのかよ…。てっきりセックスするものだと思っていた。若干乗り気になっていた自分が恥ずかしい。
「見えないように頑張ってね」
「は?」
「荒太の作ってくれた朝ごはん食べよっと」
戸惑う俺を一人置いて、ヨウはスタスタと歩いてリビングに行ってしまう。
ハっとして急いで洗面所に行き、鏡を見て大絶叫した俺の声を聞いてヨウは笑いやがった。コイツ、絶対ゆるさねぇ。
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