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やべーな…。異常な程似合っているその姿は、そこらへんの女の子よりも可愛らしい。可愛いと綺麗が両方備わってる感じ。
さすが荒太…まじで可愛い。ここが外で良かった。もし家だったら、堪能する間も無く滅茶苦茶に犯してしまっているだろうから。
膝丈の白いニットのワンピースに、薄めの黒いストッキングと、黒のマーチンブーツを履いている。タートルネックで暖かそうだし、キスマークもしっかり隠れていた。
「…荒太って誰?てかお兄さんがこの子の彼氏さん?」
「あぁ、そうだけど。だからさっさと諦めて他当たってくれない?」
荒太の手を取り引き寄せながらそう答えると、ナンパ男達は舌打ちをしながらも消えていった。
「どうしたの、それ」
「……変だと思ってんだろ」
「まさか。誰よりも可愛く見えるけど?」
「ばっ……!いや、これはその…深い事情があって」
話を聞いてみると、どうやら希子先輩からの入れ知恵らしいことが分かった。
女装姿でデートすると、俺が絶対に喜ぶと。
さすが希子先輩、いい仕事するな。休日に荒太と外出、ましてや水族館なんていうデートスポットに行くのだから、そりゃあもう思う存分にイチャイチャしたい。
しかし外でそんなことをすればまあ目立つし、荒太も怒ってしまうのは目に見えている。男同士だと人目を忍んで…というのにも限界があるからな。
荒太のこの女装のクオリティなら、俺たちがイチャついていても、普通の恋人同士にしか見えないだろう。
よし、今日は思いっきりベタベタしてやる。
「ありがと。嬉しいよ。すっごい可愛い」
ウィッグなんだろうけど、囁いたあと軽く髪に口付ける。
荒太は顔を真っ赤にして口をパクパクさせていたが、気にせずに手を取って歩き始めた。
ハっとしたらしい荒太も慌てて歩き出す。
指を絡めて、所謂恋人繋ぎというやつにしてみた。
握る手に力を込めてみる。
すると荒太は意外にもキュ、と握り返してきた。
てっきり恥ずかしがって怒るか振り解くかされると思ったのに。
チラっと荒太の顔に目線を向けると、頰を赤く染めながら視線は遠くに外されていて、照れているのが分かる。
あーもう!マジで可愛い。
今すぐホテルに連れ込みたい気持ちを堪えて、今日のデートを楽しむことに決めた。
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