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夢中でヨウのそれをしゃぶっていたが、この後繋がるためにはやらなければならないことがある。
今日は俺が全部やると宣言したとおり、後ろをほぐすのも自分でするのだから。一度ヨウのモノから口を離し代わりに自分の指を突っ込んで、挿れやすいように濡らした。
涎でべとべとになったのを確認し、その指を尻の方へと持って行く。
自分の涎を穴に塗り付けるようにして、じっとり撫で回した。その間ヨウの興奮が覚めてしまわないように、口をヨウのモノにまた押し付けた。
いつも俺を気持ちよくしてくれるコレが、とてつもなく愛おしくなる。俺が自分で撫で回しているこの穴に、早く、早く、挿れて欲しい。
気持ちが高ぶり、合わせるように指を中に入れた。何度か体を重ねて仕舞えば、違和感なんてものはどんどん薄れていくらしい。
異物感なんてものよりも、中へ何かが入ってくるのを待ち侘びている俺の体内は、ヨウのモノに劣らないくらい熱い。
「はッ…ぁ……ん、ん……っ」
自分のケツの穴に指を突っ込むなんて初めてやったけど、癖になりそうだ。これから自分を慰める時にもやってしまいそうで怖い。
怖い、と思ったところで、何が?とも思った。別に悪いことをしているわけではないのだ。怖がる必要なんて何もないはずなのに。
じゃあ、何にだろう。変わってしまう自分だろうか。ヨウに出会う前までは、こんなところを触って気持ち良くなることなんて無かった。新たな自分を暴かれたようで怖い?
…違う。乳首なんかで勃つ身体にされて、ケツの穴なんかでイく身体にされて、男を好きになってしまった自分。改めて考えると色々と驚きがあるが、今の自分は嫌いじゃないから。
俺が、怖いのは…こんな風に俺を変えて…ヨウ無しじゃ生きていけない俺にされて、だけど、人はいつまでも一緒にいられるとは限らないということだ。いつかヨウが隣にいなくなってしまった時に、俺は一体どうなってしまうのだろう。
別に、ヨウの気持ちを疑っているわけじゃないんだけど、何が起こるかなんて、誰にも分からないものだから。
だから今日俺は、ヨウをここに連れてきた。そしてこうやって、珍しく俺が主導権を握っている。
俺と違って、綺麗に巻かれた長い髪、可愛らしく塗られた爪、女らしさの漂う服装に、研究しつくされたような仕草。
ヨウの方には気がないと分かっていても、美優が持っているのは、俺にはないもので。
悔しくて、嫉妬して、悲しくて、だからそれを即席で今日一日やってみた。ヨウに喜んでもらえたらいい、そう思った筈なのに、いざ喜ばれると今度はどうだ。
結局生まれてくるのはまた、どうせ女の方が…という嫉妬ばかりだ。
どれだけ自分はネガティブなのだと嫌になるけど、生まれてこの歳まで積み重ねたものはそんなに簡単に変わるものではない。見た目も、中身も。
それなら何で勝負するかなんて、決まっている。1つしかないのだ。俺が美優にも、水族館にいた女たちにも勝てるものなんて、1つしかない。
どれだけヨウを好きかということ。俺が、どれだけお前を欲しているかということ。きっと、ヨウが思っている以上に俺はヨウを求めてる。
ヨウは俺の方が何倍も好きだ、なんて馬鹿にするけど、分かってないのはヨウの方だ。
それを分からせてやる。俺が、お前無しじゃ生きていけないっていうことを。
ここまで考えて、ちょっと重いかな、なんて自分で笑ってしまった。
考えている間にも手を休めなかったおかげで、後ろはかなりほぐれていた。
挿れるには少し早い気がしたが、もう我慢している余裕もない。早く、ヨウと一つになりたい。
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