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「別に、嫌がってなかったじゃん。」
「呆然として動けなかっただけだから。」
意味の分からない勘違いをしているヨウは、頭は結構おめでたいのだろうか。賢い奴だと思っていたけど。所詮イメージだけどな。
「まあ、玄関先でってのもアレだし。中入ろうよ。」
「ここ誰の家だと思ってんだよ。」
入れないならまたキスするけど、なんてトチった脅しを受けたので、渋々リビングに案内する。
適当に話してさっさと追い返して、俺は風呂入って寝る。
「結構綺麗にしてるんだね。」
「母親の影響でな。ほら、部屋に入って気が済んだかよ。さっさと出てけ。」
んー、と言いながらも全くその気配はない。俺は呆れて、とりあえずソファーに腰を下ろした。
何考えてんだよ。全然分かんねぇ、伊織遙。
頭が痛くなってきて目を瞑った。溜息を吐く。
「っ!!」
目を開いたら視界いっぱいに広がるヨウの顔。いつの間に目の前まで来ていたのか。気配消してんなよ。
「…お前なぁ、いい加減に」
し ろ よ
またも俺の言葉はコイツの口の中に消えた。そう、つまりキスされた。
何回されても驚くが、今回も抵抗すらできない俺だと思うなよ。
腕に力を込めて突き飛ばそうとするけど……え?ちょっと、コイツ力強くない?
ヨウは、ソファーに座っていた俺の左足と右足の間に膝を付いて、俺の腕を掴む。
身長はヨウの方が高いけれど、今は若干、下から覗き込まれている感じ。
腕の力では勝てないと思ったので今度は足で抵抗。この体勢で膝を曲げれば、腹に一発食らわせることが出来るはず。いけ、俺の右足。
しかしヨウは俺の行動を分かっていたという風に、素早く避けた。
ハッとしたのも束の間、ヨウは再び俺に近づいて来て、ソファーに押し倒しやがった。
そしてキスされ、俺の攻撃は躱され、またキスされての繰り返し。
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