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「おじゃましまーす」
「どうぞ。」
少しふらつく荒太をソファーに座らせ、冷蔵庫から水を取って渡した。
「水飲んで、少し落ち着け。」
「んー、わかったぁ。」
ゴク、ゴク、と喉仏が上下する。……コイツ、首細いな。肉があまり付いておらず、骨が浮き出ている。
もう一本ペットボトルを出して、俺も水を飲んだ。冷たさが身体に行き渡り、少しスッキリとする。
「ありがとぉ。」
ニコ、と効果音が付きそうなほど満面の笑みでこちらを見上げてくる荒太。
とうとう俺は込み上げてくるものを抑えられなくなって、荒太が手にしているペットボトルを乱雑に奪いテーブルに置くと、ぐい、と彼に近づいた。
いつもなら近いだのキモイだの言って逃げようとするだろうに、今はただ不思議そうな顔をするだけ。
「よー、どうしたの?」
「ちょっとキスしたくなっただけ。」
何か言おうと動いた荒太の唇に、強引に俺の唇を重ねる。
少しだけ見開かれた目にまた興奮した。
啄むようなキスを繰り返す。荒太の唇は水を飲んだばかりだから潤っていて、ほんのり甘い。
荒太の唇の柔らかさを充分に味わい、表面をペロリと舐めた後、舌を彼の口内に割入れた。
抵抗はされなかった。
なぞる様に、確かめるように歯列に舌を這わす。まるで記憶していくかの様に、じっくり、丁寧に。
その流れで上あごに舌を運ぶと、荒太の身体がピクリと反応した。覚えている。前にキスした時も同じ反応だった。ココが弱いのだ。
撫でているかのように優しく、柔らかい部分を堪能する。気持ちいいのだろうか、身体が反応するのに合わせて、荒太の舌がピクピクと動いている。
それが俺の舌の裏に当たって、また興奮する。
その舌を俺の舌で絡み取り、お互いがお互いを舐め回すかのように舌を合わせた。
優しく、だけど激しく、まるで2人の舌が溶けて一つになってしまうように。
何度も何度も荒太の唇を求めた。
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