アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
77
-
「なるほどねぇ。彼女が他の男と仲良くするのが嫌って、そんなの誰でも思うことでしょ?」
「そうなんすかね…。ひょっとしたら二人で会う約束とかしてたりすんのかな、とか考えちゃって……。」
「仲良い男がイケメンで明るくて、いかにもモテそうな奴だと自信無くすのも分かるけど……荒太も負けてねぇと思うよ、俺は。」
「お世辞で励まされても…。」
「……お前なぁ、もう少し自分の顔について自覚しろ。それに、そういうチャラそうなイケメン君よりも、お前みたいな雰囲気のあるやつの方が絶対良いって。」
「…雰囲気ってなんですか。」
やっぱ恐ろしいとかか?ヤクザのような、堅気ではないような雰囲気か?
「ミステリアスっつーか、独特の雰囲気があんだよお前には。分かったらもう少し自信もて。」
「はあ…。」
いまいち理解してない俺に、灰里さんはエロトークを始める。
「大体な~、嫉妬とかいうのはセックスの一興にすりゃいいんだよ。ヤる時にさり気なく、嫌な感じを出さずに"お前は俺のだから"とかなんとか言っときゃいーの。キスマーク付けるのも良し。」
「灰里さんて、話を全部そういう方向に持っていきますよね。」
「これが普通だよ。あ、ちなみに"この前俺以外の男と話してただろ、許さない"とか言うと、ねちっこいからアウトな。」
「いや、許さないも何も俺にそんなに権限ないですし。」
「まあな。男の嫉妬は醜いって言うもんな~。女の子が可愛く、甘えてくる感じで"ちょっと妬いちゃった"とか言うのは可愛いけど。」
「…男の嫉妬は醜い……。」
「ま、女の子でも軽く言ってくれないと俺は嫌だけどな~。」
男の嫉妬は醜い、その一言が頭にこびり付いて離れなくなった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
77 / 112