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次の日。ヨウも俺もバイトだったけど、その後にヨウの家で会うことになった。
本当は、次にバイトが休みの時の予定だったんだけど……。
ヨウが真剣な顔で、今日会いたい、って言ったんだ。何かあったのか。気のせいかもしれないけど、いつもよりすこし雰囲気が怖かったし…。
俺の家に来るって言ってくれたけど、二人のバイト先から近いヨウの家で会うことになった。
バイトが終わり、急いで電車に乗って、到着。俺の方が上がりが遅かったから、ヨウはもう家にいる。
嫉妬を口に出さない、そう決めて、落ち着くために深呼吸した。
それからこれは約に立つのかわからないけど……ヤる時に、キスマークを付けてみること。灰里さんからのアドバイスだ。
彼の意見を当てにしていいものか悩んだが……。何かしないと、俺の気持ちが爆発しそうだし。お前は俺の、なんて言えないし。
ヨウ、ちょっと驚くかな、なんて思いながら扉横のチャイムを押したのだった。
「お邪魔します。」
「どーぞ。」
相変わらず綺麗に整理された部屋は、この前とほとんど変わらない。…数日で変わるわけないか。
「…ヨウ、夜飯食っ…た……?」
「…食ってない。」
「……?」
夕飯のことを尋ねようとした時、後ろから俺に続いてリビングに歩いてきたヨウに、ふわりと抱きしめられた。
夜飯なんてどうでもいい、ヨウはそう言って俺の首元に顔を埋めてくる。
吐息とか、髪の毛とか、くすぐったくて思わず声が漏れそうになった。
照れ隠しでやめろ!と怒鳴りそうになるけど、今はそうするべきじゃない。……というのも、少し様子が変だから。
いつものヨウなら、抱き締めた後すぐに、俺の身体を触ったり舐めたり……とまあ、コトに及ぼうとする。
しかし今日は、一向にこの体勢から動こうとせず、俺を抱き締める腕の力が少し強まるだけなのだ。
「……どうかしたのか?」
「…ん。もうちょっとこのまま。」
「…………。」
昨日の雰囲気といい、今日の態度といい、何かあったのは間違いなさそうだ。
少し弱ったような、初めて見るヨウの姿に驚きを隠せない。
鼻を肩にスリスリと押し付けてきて、心配する気持ちとは裏腹に、可愛いと思ってしまった。なんだかヨウがとても愛しく思える。
本来あるはずの無い母性本能が湧いてきて、左肩にある柔らかい髪の毛を優しく撫でる。
ヨウでも甘えたりするんだ……なんかちょっと、小さい子みたいで可愛い。
「…荒太イイ匂いする。」
「…くすぐったいって……。」
クンクン、と匂いを嗅ぐヨウ。…少し変態っぽいぞ。
でも、その間も、ずっと撫でている手を止めなかった。
何があったんだよ…。
「ねえ、荒太……。」
ポツリとヨウの声が落ちる。
何でも聞かせて。ヨウのことなら、俺は何でも知りたい。悩みがあるのなら、いつでも相談して。力になれるかは分からないけど…。
そんな気持ちを込めて、返事をする。
「…なに……?」
「……。」
「…………?」
「…あのさ、」
「うん…。」
「……」
「………?」
「昨日、」
「昨日?」
「…昨日……会いたかった…」
「……?」
チュ、と肩にキスをされて、一気に頭が真っ白になった。
同時にわき腹や臍をヨウの手がなぞっていく。
何?!え、全然こういう展開じゃなかったよな…?!
何を言われるのだろう、とソワソワしていた俺は、見事に期待(?)を裏切られた。
しんみりとしていた雰囲気がガラッと変わって、いつもみたくどんどん流されていく。
「…ま、まって……ようっ…!」
俺の静止を完全無視して、ヨウは、とうとう俺のシャツの前ボタンを全て外した。
少し身体を離してシャツを剥ぎ取って、俺の肩や首筋に舌を這わせていく。
「よう…ようってば……!」
脇の下から手を回されて、さっきとは少し違う体勢、抱き締められた。
…かとおもったら、前に回ったヨウの手は、俺の股間を優しく撫で始める。
このままじゃ、絶対に流される……!!
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