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※うわ言
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恭介のペニスの根本はそのままで後ろから指を引き抜き、その手で早急にベルトを外していく。
ずっと窮屈に感じていたジッパーを下ろし十分に成長した自分のペニスを取り出した。
「…恭介っ、」
そこに自分のを宛てがった時、堪らない気持ちになった。泣き噦る恭介も俺の得体の知れない気持ちも全部壊してしまいたいとさえ思う。一体何がしたいのかなんてとっくに見失っていた。
「ん…っ、く…!」
思考を振り払い、本能のまま腰を前に進めた。恭介の苦しげでそれでいて艶のある声が上がり、自分もあたたかな中の感覚に息を詰めた。
「…!!ッああ!!」
イかせないように恭介のそれを握っているのも煩わしくなって手を離せば、恭介のあられもない声が上がり、ガクガクと震えて果てた。薄くなった白濁が腹の上に広がり卑猥な様子にまたゾクリと背筋が震えた。
怖いくらいの快感が身体中を駆け巡り、射精の余韻にビクビクと震える恭介の腰を掴んで、何度も何度もピストンを繰り返した。
「はぁ、ぁ、ぁ、くるし…っ、!」
恭介の体を引き寄せればその淫らな表情と対峙した。俺の律動に合わせて上がる声により一層何か込み上げるものがあって、もう限界だった。
思春期かよってくらいに早い限界に苦笑したい気分だが、そうもいかない。つい抑えられずに俺は恭介の中で果てた。そういえばゴムをしていない。ふと過ぎった時には俺の白濁がたらりと恭介の中から溢れていた。
一度果てても、まだ欲しい。もっと無茶苦茶にしたい。俺を支配するのはそんな盛りのついた猿のような欲望だった。肩で息をする恭介を繋がったまま後ろを向かせ尻だけを上げさせる。滑らかな恭介の背中を見下ろしてまた、壊したいと、思う。俺はおかしいのだろうか。
「肌、きれー…」
滑るような恭介の背中は汗でしっとりとしていて、背筋を上から下へつぅ、と指でなぞった。女のように柔らかくもない尻に触れ、次は背筋を下から上へと撫で上げる。
「ひっ…あ、はぁ …っ…!」
涙交じりの声は掠れ始め、ふうふうという呼吸音がやたらと耳に付く。ああ、本当にだめだ。
「ぁ…ぁ、晴…、晴…」
背中にぴたりと覆い被さるようにして、うわ言のように俺の名前を呼ぶ恭介の顔をこちらへ向かせた。虚ろな瞳から涙がさらさらと流れ、ねっとりと舌で舐めとった。もちろん打ち付ける腰の動きは止めないし、そこから鳴る粘着質な音も鳴り止むことはない。
ふと焦点の合わない恭介の瞳が俺をしっかりと見据える瞬間があって、長い睫毛が揺れて、また虚ろになる。綺麗だと思った。その悲しみの色に触れたいと思った。
「……っ、くそ…ッ」
快感は這い上がってくるのに、気持ちよくて楽しい筈なのに、鼻の奥がツンとして、俺はそのだらし無く開いた口を塞いだ。俺の名前を呼ぶ口を塞げば切ない声が俺の中へ消えていく。
「…んッ、んん、ふぅ …ッ」
空いた手で恭介のペニスにも手を伸ばし、恭介が弱い先端をグリグリと押してやればよく締まる。恭介が殆ど空イきに近い何度目かの射精を迎え、きゅうきゅうと絞り取られるような感覚にまた俺も達してしまって、恭介の中へ注ぎ込んだ。
「はぁ… 、も…ぅ、飛んじゃう…から…」
ずるりとペニスを引き抜いた時恭介はそう言ってだらりと崩れ落ちた。内腿にかけて垂れた俺の白濁に無茶をさせてしまったと実感する。どうしてこんなに優しくしてやれない。
行為後ってどうするんだっけ。シャワー浴びるんだっけ。それよりドロドロの体を拭いてやるのが先か、なんて頭の中では思っていて、それでも体が動かない。セックスをした倦怠感のせいもあるが、それだけじゃない。
ふらりと立ち上がって冷蔵庫の中のミネラルウォーターを取り出し、ぐったりとしている恭介に渡した。どこかまだほうけたような顔で恭介はそれを受け取り口に含むと、ごくりと喉仏が上下するのが見えた。
ソファに横たわる恭介の顔が見れるよう、向かいに回って床に座り込んだ。恭介は目を閉じている。なあ、と言うとうっすらと開いた目で俺を見据えた。酷く赤く腫れているのが痛々しい。
張り付いた前髪、頬を伝った涙の跡、火照った頬も揺れる睫毛も、カーテンを閉めていない窓の外からの明かりで照らされていた。俺と恭介しか居ない、外界から遮断された空間のようだ。
これを聞いて俺はどうするのだろう。
どんな答えを待っているのだろう。
「お前ってさあ、ゲイなの?」
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