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凶器
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「けほっ…、ぐ、ぅ、っ!」
彼に無理矢理奉仕させた日の事だ。
後手に手を拘束し立っている私の前に膝立ちさせてその小さな口にグロテスクな私の性器をねじ込み、私の良いところを徹底的に憶えさせる。
「休んじゃ駄目だよ、もっとちゃんと舌使って、吸うのも忘れないで」
逃げようとする髪を掴み、上手く出来たらその柔らかな髪を梳くように撫でてやった。上から眺めるそそり立った私のものが彼の口を行き来する様子に何とも言えない高揚感と興奮を覚える。ゾクゾクと背中を駆け上がるような満足感だった。
「駄目だよ、全部飲んでね。…飲めないの?そっかじゃあ、これでお仕置きしてあげる」
彼の表情が絶望に曇る様子さえ堪らない。どうせ私を好いてくれないのならとことん傷付けたい。苦しめたい。彼の中で私の存在がもっともっと大きくなればいい。例えそれが恐怖の対象だとしても。
「ねえ、こんな姿君の大好きな晴くんが知ったらどう思うんだろうね?」
彼は「晴」という名前だけには最後まで反応を示した。ぎくりとしたような表情も名前を聞いただけで悲しげに歪む表情も私はありありと覚えている。
「きっと君の事嫌いになるね。気持ちわるーいって言われるかも。…それともまだ助けてなんて思ってる?」
「…思ってな…いっ!…ぅああっ!!」
最大にしたバイブの電子音が煩くて、
「…晴とはもう…会わない…」
いつまでも消えない彼の中の「晴」が羨ましくて、
「…もう会えない…っ!ぅ、ぅ、あ」
自分でそう言って涙を見せた彼がやはり私はどこかで眩しく思っていて、だから
「そうだね会わない方がいいよ。だって君は周りを不幸にするから。君なんかと居たら晴くん、可哀想だよ。」
追い討ちを掛けるように、彼の繊細な心をできるだけ抉るように、言葉は何よりも凶器だと、私は実感した。
「_________彼をボロボロにしたくて、この数日間君は要らないとか、最低だとか、汚いとかいう言葉を何度も何度も浴びせました」
「それはなぜ?」
「彼を精神的に追い込んで、私しか考えられないようにしたかったんです」
_____________ それは一種の洗脳のような。
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