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夜中。
ひんやりとした何かに包まれて目が覚めた。
「…リカ、ちゃん?」
「起こして悪い」
ベッドに入ってきたリカちゃんがギュッと俺を抱きしめる。とは言っても片腕で抱き寄せた形だけど。
「今何時?桃ちゃんは?」
「1時回ったとこ。アイツなら帰ったよ」
そっか。俺も桃ちゃんと話したかったな…。
俺の知らない星兄ちゃんを教えて欲しかった。
「なぁウサギ。明日は一緒に飯食おう。
そん時ちゃんと話するから」
「…うん」
リカちゃんはちゃんと約束を守ってくれるらしい。
それに素直に頷けば褒める代わりに頭を撫でられる。
クルクルと毛先を指に巻きつけるのはリカちゃんの癖。
そしてその指は、そのまま俺の耳に触れる。
「………おやすみのちゅー…してやろうか?」
「いらねぇ」
「お前俺の授業サボったんだから…覚悟してんだろ?」
耳元にスッと寄ってくるリカちゃんは、すごく楽しそうだ。
「お仕置きしてって顔に書いてある」
俺に覆いかぶさったリカちゃんが薄く笑った。
「ぁ……ぅン」
押し入る舌の性急な動きに全てを持っていかれそうになる。
リカちゃんとするキスは本当に気持ちよくて、俺はすぐに頭がボーッとしだす。
縋りついた俺の手をリカちゃんの長い指が絡めとり、強く握る。
その力の強さに比例してキスはどんどん深くなっていく。
置いていかれないようリカちゃんの手を握り返せば、リカちゃんは鼻から抜けるような笑い声を零した。
「お前……バカだけど物覚えはいいのな」
意地悪リカちゃん。
でも、そんなリカちゃんも……好き。
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