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「つっ、んんぁっ…リカ、ちゃ…」
荒々しく動くリカちゃんの舌を追おうとするけれど、逃げ回って捉えることはできない。
リカちゃんとするキスは、いつも違って、けれどいつも俺を責めるように激しい。
それなのに労わるように優しい。
ズッと舌を吸われれば、そこを中心に痺れが広がっていく。
「ふっ…リカひゃっ、ンンッ!!」
「もっとシてほしいって顔。そんなに俺とのキス好き?」
リカちゃんの舌責めについていくのに必死で何も答えられない。
今なら素直になれそうなのに…恨めしくて目を開ければ数センチの距離にある黒い瞳が俺を見つめていた。
長い睫毛が邪魔をしていてもわかる、優しい視線。
ゆっくりと、でも確かにその瞳は微笑む。
「んあっ」
最後にペロリと俺の唇を舐めたリカちゃんは、何を思ったのか俺の鼻を噛んだ。
「い…いひゃい…」
「これ、似合ってるからやるよ」
俺に巻いてくれたマフラーを撫で、その手はそのまま俺の頬へと移動する。
さっきのキスで火照った頬にリカちゃんの冷たい手が気持ちいい。
「お礼は?」
「……ありがとう、ございます」
「よく出来ました」
満足そうに笑ったリカちゃんが俺から離れる。
巻き直したマフラーに移ったリカちゃんの匂いが、さらに強くなった気がした。
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