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「も、桃、ちゃん?」
「どうしましょう……合鍵でも驚いたのに…まさかッ!!まさか手まで出してるなんてッ!!」
蹲り、顔を押さえた桃ちゃんが「うぬあぁぁぁ…」と声にならない声をあげる。
「ちょっと待って!!ウサギちゃんとリカって生徒と担任よね?!前から仲良かったの?」
「ううん。まともに喋ったのはリカちゃんが隣に引っ越してきてから、かな」
「たった1週間でアイツ手を出したの?!
自分の教え子で高校生のウサギちゃんに?!いやァァァァ!!!」
今度はガンガンと頭を壁に打ち付ける。
桃ちゃんが本気で怖い…!
「あり得ない…あり得ない…あり得ない」
「も、桃ちゃん!!もうやめて!怖いからっ、怖いからやめてってば!!」
「これをあいつが知ったら、、あたしが殺られるわ!」
「アイツ?」
アイツって誰だろう?
不思議に思いながらも、なんとか桃ちゃんを止めようとした時だった。
ガチャリと玄関の扉が開く音がした。
「桃、お前いい加減に……って何してんの?」
リビングに入ってきたリカちゃんが見たもの。
それは壁に向かい頭を打ち付ける桃ちゃんと、それをなんとか止めようとしてる俺の姿だ。
「あ、リカちゃんおかえり」
「……お、おぅ」
あのリカちゃんが若干ひいてる。何事にも動じない、あのリカちゃんが。
「リカ。とりあえず中に入れてくれ」
知らない声がしたと思ったら、リカちゃんの後ろから誰かが覗き込んでいた。
短髪で背の高い男の人。
袴とか似合いそうな落ち着いた人だった。
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