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「別に嬉しかったけど?お前が俺の物を欲しがるのは素直に嬉しいと思うよ」
「リカちゃん…」
「どんどん俺に染まっていくね、お前。このまま俺専用のウサギさんになればいいのに」
すごい殺し文句だ。
今の俺にとって、欲しいものはリカちゃんに関わる物だけなんだから。
「……ありがとう。大事にする」
「いや、ちゃんと使えよ」
「チビチビ使う」
「なにそれ。無くなったらまた買ってやるから普通に使えよ」
本当に?
また一緒に買いに来てくれる?
視線だけの問いかけにリカちゃんは見惚れるほどの笑顔で答えてくれた。
「あ、でも…これ、学校に付けてったらマズいよな?」
リカちゃんと同じ匂いを俺がさせてたら怪しまれないだろうか?
今まで香水なんてつけてなかったのが急につけるんだし…。
「別に平気じゃね?香水ぐらいかぶるだろ」
「こんな高いの使ってる高校生いねぇよ…」
人のことは言えないが、一般の高校生のお財布事情なめんなよ。
こんな香水なんて買ってられるか。
「心配しなくていいよ。お前の事は俺がなんとかしてやるから」
「……え?」
「お前1人ぐらい俺が面倒みてやるっつってんだよ」
ダメだ。
今日のリカちゃんは俺をキュン死させる気かもしれない。
決めた、言う。
リカちゃんに好きだって今日言ってやる。
そんでもって全部俺のものにしてやる。
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