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「うげ……」
後ろで拓海の嫌そうな声が聞こえるが俺はそれを無視して近づいて行く。
男と目が合う。
パーマでもあててんのか知らねぇけど柔らかそうな黒髪に同じ色の瞳。
不敵な笑みを浮かべた目元にはほくろ。
緩く微笑む唇は薄く、白い肌に唇の赤が映える。
スーツって事は教師?にしては、やけに若い。
「誰」
立ったまま俺は男を見下ろす。
その瞳に映る自分はとてつもなく冷めた顔をしていた。
「誰」
2度目の問いかけに、やっと男は答えた。
「お前は1月にもなって担任の顔も知らないのかよ…出席番号18番の兎丸 慧クン?」
俺の、担任。
確か……
「獅子原 理佳。絶対に忘れんな」
あぁ、コイツが近づくなって噂の3つ目か。
獅子原理佳に逆らうな、獅子原理佳を怒らすな。
リカちゃん先生は……とてつもなく…ヤバイ。
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