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「俺は星一の代わりにアイツを守るって決めてるから」
「リカ…」
「それが星一の最後の言葉だからな」
あの雨の日。
最後に聞いた親友の言葉は「後は頼む。」だった。
「星一の出来なかった事をするのが俺の役目だ」
あの事故で死ぬべきは自分だったんだ。
俺の背中を押した星一の手の温もりは今でも忘れられない。
違う。
忘れちゃいけない。
「リカはリカよ」
「……それはどうかな」
律儀に片側を空けて寝転ぶ君を思う。
どうか笑ってほしい。
「アイツが幸せになるのが俺の願いだ」
君から大切な人を奪った俺に罰を与えて。
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