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玄関に立ち、靴を脱いで1歩踏み出す。
ここがリカちゃんの家。
そう思うとドキドキする。
うちと同じ間取り。
リビングへと進む廊下にドアが3つ。
バスルームと洗面台に繋がるドアに、トイレ、そしてもう1部屋。
廊下の先のドアにはリビングが広がっている。
リカちゃんらしいシンプルで余計な物の無い部屋。
部屋の真ん中には大きな黒いソファに大きなテレビ。
カーテンは紺の無地だ。
「ウサギちゃん。準備手伝ってくれる?」
対面式のキッチンに立った桃ちゃんが俺を呼んだ。
桃ちゃんとキッチンに並んで立つ。
俺が野菜を洗って、桃ちゃんが切る。
リカちゃんほどでは無いけれど桃ちゃんも慣れたように手を動かしていた。
「ねぇウサギちゃん」
目線は手元に向けたまま桃ちゃんが口を開く。
「リカってばちゃんと先生出来てるのかしら?」
「めっちゃ人気。外面良すぎて気持ち悪いぐらい」
「ふふっ。わかるわぁ……あいつ黙ってれば見た目は完璧なのにね。喋ると口が悪すぎるわ」
「リカちゃんは口だけじゃなく性格も悪いよ」
あははっと桃ちゃんが声を出して笑った。
「確かに!でも優しいでしょ?」
「…………まぁ、たまには」
「面倒臭がりなくせに世話焼きよね。たまにリカがお母さんに見えるもの」
「それ俺も思った!リカちゃん文句言いながらも色々してくれるし」
「そうなのよ。料理は上手だし、車の運転も上手いなんてズルいわよね」
「うんうん。リカちゃんが運転してる姿、マジでイケメンなんだよなぁ」
「ねぇねぇ、気になってたんだけどリカってばセックスも上手なの?」
「上手なんてモンじゃない。めちゃくちゃ気持ちい……」
しまった。
そう気づいた時には遅すぎた。
コトンと包丁を置いた桃ちゃんが、ヘナヘナとしゃがみこむ。
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