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あぁ…なんだか嫌な予感がする。
そのニヤッと笑った顔。
俺から逸らされることのない楽しそうな瞳。
絶対にこれは…意地悪リカちゃんモードだ。
「結婚、ねぇ。どうかしてくださいって三つ指ついて上手におねだり出来たら……考えてやらなくもない」
何様だよ!!!どこかで誰かのツッコミが聞こえるが、俺はプルプル震えながらも耐えた。
ここで反応してしまえばリカちゃんを喜ばせるだけだ。
それなのにリカちゃんは追い打ちをかける。
「うちの子おねだり上手だから困るんだよ」
「え?!リカちゃんの彼女小悪魔なの?」
「普段は可愛げ無いのにありえねぇよなぁ…」
ゴンッ、机に打ち付けた頭が痛い。
後ろで拓海が俺を心配そうに見ているけど、それに応えるなんて出来そうにもない。
あんの……クソ性悪教師!!!
何がSっ気だよ!Sの塊じゃねぇかよ!
「俺様なリカちゃん先生に喜んで従って、おねだり上手…彼女ドMだね!」
「イヤイヤ言いつつも悦ぶんだから間違いねぇな」
あれ絶対に喜ぶの意味が違う。
いまだ楽しそうに話す意地悪で困った恋人に、俺は思いつく限りの暴言を心の中で浴びせ続けた。
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