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今日のノルマ分を終え、凝った身体を解すように背伸びをする。
隣で採点を終えたリカちゃんが「へぇ」と小さく呟いた。
「70点。お前にしては頑張ったんじゃねぇの」
「俺だってやれば出来るんだよ」
「それなら普段からやれよ」
うぐ……。やっぱり口でリカちゃんに勝てるわけない。
俺を鼻で笑ったリカちゃんが立ち上がる。
「じゃあ俺帰るから」
「…え?」
「明日も学校なんだから夜更かしすんなよ」
あっさり帰って行こうとするリカちゃんの服を咄嗟に掴んでしまった。
「ウサギ?」
何か言わなきゃ…何か。
出来るだけ可愛げのある言葉を…。
そして数秒間考えて出てきた言葉は
「……もう、飽きた?」
なんていう可愛げも捻りも何にもない
この1週間ずっと不安で仕方なかった俺の本音だった。
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