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「人の電話無視して1人で楽しんでたってわけか」
楽しそうに、でも真っ黒な笑みを浮かべたままリカちゃんがどんどん迫ってくる。
「途中まで楽しんで結局はイッてないんだ?」
「な…なんで気付いたんだよ」
普通なら絶対に気付かないはずなのに、すぐに見破られた理由。それを問いただす俺にリカちゃんが人差し指を立てた。
「第一に洗面所に入ろうとしてたこと。風呂なら自分の家で入るだろうから、選択肢は手でも洗うか歯を磨くかしかない。」
そして今度は中指を立てる。
「でもって慌てて着たのか上着がズボンの中に入ってる。って事は少し前までズボンをずらしてた、もしくは脱いでた」
着々と推理を披露して3本目の指を立てた。
「そして決定打がこれ」
「ヒッ」
いきなりの刺激に思わず身体が仰け反った。
ネットリと手が這わされたのは俺の股。詳しくいうなら股間だ。手のひらで揉みながら顔を突きつけてくる。
「わかりづらいけど微妙に反応してたんだよ」
「あっ…や、触んな」
「抱きつかれた時にさ、ナニか当たるなと思ったら可愛い可愛い慧君の息子だった」
手のひら全体で包まれたソレが反応しだす。燻ってた熱が一気に戻ってくる気がした。
「慧君、正解は?なんでお手手が汚れてるのかな?」
「おっ……お、おにぎり食べててっ」
「この時間に?」
「腹が減ったから!」
リカちゃんが俺の指を咥えてチゥッと吸った。
まだ洗っていなかった手。そっちを選んだのも絶対にわざとだ。
「やっばぁ…慧君可愛すぎ。
必死に考えて出した嘘がおにぎりって」
「嘘じゃねぇし!!……っぁ!」
爪に歯を立て甘噛みされる。込められていく力に次第に感じる甘すぎる痛み。
「もしかしてさ、あまりにも寂しくて俺の吸殻咥えてオナ二ーしようとした?」
「ちが…」
「でもイケなくて諦めたんだ?」
「そこでっ、喋るなよ!」
「欲張りな慧君はちゃんとお尻も苛めてあげないとイケないもんな」
言葉と舌で俺を責めながらリカちゃんは続ける。
「俺さぁ…今日晩飯食べずに残業してたんだよ。そうしたら誰かさんから電話きて、かけ直しても出ないし急いで帰ってきたわけ」
甘噛みなんて可愛いモンじゃない。食べられてしまいそうなほどの力強さで俺の指を舐めて噛んでする。
「仕事があるからって鬱陶しい教頭振り切って頑張ってたのに慧君ってば酷いよなぁ」
「…っ痛!リカちゃん痛い」
「でももうこんな時間だし?作るのも面倒くさいなーって思ってたんだけど、丁度イイのがあった」
じりじり寄ってきていた身体が俺を押し倒す。
頭に感じた肘掛の衝撃よりも目の前で笑ってるリカちゃんの方が気になって仕方ない。
そんな俺の顔を挟むように手をついたリカちゃんの目が、ゆっくりと細まっていく。
ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。
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