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713 (R18)
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「ううっ…ん、んっ」
水音と共に後孔のナカにある指が動く。すっげぇ丁寧に拡げながらゆっくりと。
リカちゃんの指が時々俺のイイところに当たるから、その度に俺はシーツを掴んで耐えた。
じゃないと本当にイッちゃいそうだった。
「はっ…はぁ、あっ」
「まだ我慢すんの?」
「やだっ、いやだ!」
ため息をついたリカちゃんがまたローションを足す。
十分すぎるぐらいに濡れたそこは、その大部分を受けきれず下へと零した。垂れたローションが肌を伝ってきて、もう何がなんだかわからない。
動かないと快感をやり過ごせない。でも動いたらもっと気持ち良くなっちゃう。
何をしても気持ちイイっていうのは地獄みたいだ。
「2本目、挿れるよ」
そうやって宣言されても今の俺にはもうわからない。簡単に入ってしまった2本の指がゆっくり回転しながら奥まで来る。
「ああっ…アッ、んぁっ」
「すっげ。久しぶりのはずなのに柔らかい」
グッと押し入ってくる指。出ていこうとするそれを吸い付き追いかけ、入ってきたところを離すまいと締め付ける。
2本揃えて浅い場所を突かれるともうダメで。涙と涎で濡れたシーツが気持ち悪くて俺はなんとか顔を上げた。
「リカちゃん…も、だめっ…もうムリ、だからっ」
「イく?それなら」
「やだっ…指、やだぁっ!!」
どうしても初めてはリカちゃんがいい。リカちゃんので俺をいっぱいにしてほしい。
生理的な涙でぼやける先には心配そうな顔があって、俺は大丈夫だって気持ちを込めてねだる。
「おねが…っい、リカちゃんがいい。リカちゃんじゃなきゃやだ……っ」
ポロリと零れた涙をもうシーツは吸ってくれない。それでも涙はどんどん溢れる。
「寂し……俺ばっかりじゃなくて、リカちゃんも気持ち良くなってくれなきゃ寂しい」
リカちゃんはいっつも自分を後回しにして俺を優先させてくれる。だからこんな時ぐらいは一緒がいい。
「ッ…ん」
力の入らない腰をなんとか浮かしてナカから指を抜いた。身体を起こして振り返り、俺はリカちゃんの胸に耳を当てた。ドクドクと早い鼓動が聞こえて安心する…それと同時にもっとドキドキしてほしいって思う。
ゆっくりと触れたリカちゃんの下半身は大きく膨らんでいて、どこまで我慢するんだって怒りたくなる。
「リカちゃんの、ちょうだい」
ヒュッと息を飲む音が聞こえる。
「指じゃなくて…リカちゃんじゃなきゃやだ」
ベッドに尻もちをついたまま背伸びしてリカちゃんの唇に自分のそれを寄せる。チュッと下唇に吸い付いて甘噛みを繰り返すと、触っていたリカちゃんの性器がまた大きくなった。
それが嬉しくて俺はキスをしながらスラックスの上から手を動かす。
リカちゃんが俺の行動にいちいち反応してくれる。こんなの今まであんまりなかったから新鮮だ。
「慧」
俺を呼んだリカちゃんの目元が少しだけ赤い。
返事の代わりに舌を入れると合わせるように動かしてくれる。俺の下手くそなキスにリカちゃんが付き合ってくれる。
ゆっくりと離れた唇は濡れて赤く、その上にある黒い瞳はもっと濡れていた。
すっげぇ色っぽいリカちゃん。これが俺だけのモノになってくれて、俺の為に生きてくれる。
何かを与えてもらうんじゃない、何かを与えるんじゃない。お互いがお互いを思い合って、相手の為に自分に優しくできる関係でいたい。
俺が間違った時にはリカちゃんが怒って、リカちゃんが無理し過ぎたら俺が怒る。
リカちゃんは俺がどこにいても見つけてくれて、先回りして意地悪な顔で笑いながら俺を待ってるんだ。そこに俺が着いたら笑って「頑張ったな」って褒めてくれる。
リカちゃんを幸せにしたいなんて言えない。そんなこと俺じゃ力不足なのはわかってる。
なんでもいい…どんなことでも、リカちゃんが嬉しいって思ってくれるなら俺は満足だ。
そんなことを考えていると、前よりもリカちゃんの気持ちがわかって胸の奥がツンと痛んだ。それと同じぐらい温かくなった。
俺はキザな言葉も知らなくて、気の利いたセリフも言えない…だから今思ったことを俺なりに言うとするなら……
「やっばぁ…可愛いリカちゃん、マジ堪んないんだけど」
これが今の精一杯。
俺はリカちゃんの真似をして冗談混じりに本音を零す。
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