アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1
-
今日も今日とて轟さんに惚気を聞かされてる佐藤くん。
聞いてる顔はやっぱり無表情だけど、多分内心辛いんだろうなぁ。
でも、好きな人について話してる時が女の子は1番キラキラしてるからどーしようもないよね。
あぁ、佐藤くん。君はなんて気の毒なんだろう。
俺なら…………。
やめておこう。
自分が辛くなるだけだ。
でも…。佐藤くんってば不意に優しいからなぁ。
その度に諦めたいのに諦められないからこまっちゃ「おい相馬、仕事しろ」
佐藤くんの声が聞こえてハッとすると、いつの間にか轟さんはホールに出ていて、キッチンは俺と佐藤くんだけになっていた。
俺に声をかけた佐藤くんはやっぱりいつも通り、無表情だったけど、その中に少し疲れが見える。
「ごめんごめん。いやー轟さんに惚気を聞かされてる佐藤くんはいつ見てもっ!いてててててて!やめて髪引っ張らないでー!」
「お前が黙るまで離してやらねぇ」
「黙るから!だからはーなーしーてー!」
「ちっ」
半泣きで訴えると渋々離してくれた……舌打ちと共に。
今日は種島さんが居なくてストレス発散できないからいつも以上に機嫌悪いなぁ。
まぁ、からかうのは好きだけど叩かれたりするのは好きじゃないから今日は少し真面目に働こうかな。
そんなことをつらつらと考えながらちゃんと手は動かしていたので、佐藤くんには怒られずにすんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 3