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10 葦原 颯
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「背中を曲げるなっーーー!!」
「はいっ!!」
うわぁ…凄い迫力…。
怖え……。
山川さんに連れられて、俺は久我鳥さん達のスーツアクター養成所に来た。
別に、久我鳥さんに会ったらどうしようとか、まだ考えていない。たけど、久我鳥さんに会いたかった。
「颯君は、ここに座ってていいからね!」
「あっ…はぃ。」
養成所の生徒の人達が俺をじろじろ見てくる。
一応俺、テレビ出てるし、俺の事を見た事ある人ばかりなのだろう。
すると、奥の入口から誰かが入って来た。
1人の生徒がその人の所へ走っていく。
「久我鳥さんっ!!ご指導よろしくお願いしますっ!」
「あぁ…。」
久我鳥さんだ……///
でも、少し離れているからか、久我鳥さんは俺に気づいていない。そのまま生徒さんの指導にまわった。
久我鳥さんのジャージ姿はいつ見てもカッコイイ。
そのまま俺は久我鳥さんの練習をずっと見ていた。最後まで久我鳥さんは俺がいるのに気付かない。
「今日の練習はここまでー!!」
「ありがとうございましたっ!!」
コーチのような人が声をかけると一斉に練習は終った。
「っ…颯…君。」
久我鳥さんの方を見ると目が合った。
やっと俺に気づいたようだった。
山川さんは久我鳥さんに何か話すと久我鳥さんは俺に近づいてきた。
「ずっと、いたの?」
「あっ…1時間前ぐらいから…」
久しぶりに話した訳では無いけど、俺はなかなか久我鳥さんの目を見て話せなかった。
「家まで送って行くよ。」
俺は久我鳥さんの後をついて行った。
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